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■「尼羅河魅影」(林斯諺)読了

ひさびさに台湾のミステリー小説を最後まで読み通した。林斯諺の「尼羅河魅影」(ナイル川のファントム)。表紙が萌え絵になっていて中には小型ポスターが付いているというラノベ仕様。
林斯諺作品ではおなじみの哲学者探偵・林若平のもとにスフィンクスと名乗る謎の人物から挑戦状が届き、「エジプト・ナイル川・紅海10日間の旅」ツアーへの参加を誘われる。
このツアーへの招待に応じた若平。ツアー中、若平と共にツアーに参加したメンバーのサングラスがなくなったりハンカチがなくなったりと些細なアクシデントが起こり……と最後まで殺人など深刻な事態は発生せず、エジプト観光のトラベルミステリー的な要素もあり、本来なら気軽に読める作品(私の中国語読解力のなさのせいで読むのに時間がかかってしまったが)。

作中で「霧影荘殺人事件」という随分前に書かれた作品にたびたび言及しており、時系列的に若い頃の若平のことを書いた作品なのかと思ったら、この作品自体2005年に書かれた作品の復刊だった。これが林斯諺の第一長篇だったのか。

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■「タイで○○してみた」kindle版をつくりました

昨年つくった同人誌「「タイで○○してみた 2015」を電子書籍化し、Amazonで販売開始した。
内容は基本的に書籍版と同じ。数カ所注釈を加えたのと、書籍版では本文白黒だった写真をカラーにしているのが異なる点。価格は書籍版の540円から304円と格安にした。
kindle unlimitedに入っている方は無料で読める。

■BEJ48にGNZ48、何だそれ?

今日秋葉原でSNH48の宣伝カーを見かけた。うん? なぜ日本でSNH48の宣伝を? 日本に来ている中国人観光客向けか? などと思いつつ宣伝カーをさらによく見るとBEJ48とBEJ48の文字が。
あれ、こんなグループいつできたんだ? と思って家に帰って調べてみたところ、どちらも中国のSNH48運営サイドがAKS (AKB48を運営する会社)に許可なく勝手に作った姉妹グループのようだ。SNH48の5期生、6期生がBEJ48、GNZ48に移籍しているもよう。AKSでは現地運営サイドの契約違反と言っている。

たしかに、AKB48公式サイトを見てみると、SNH48に関してはバナーもリンクもまったくなくなっている。


■ここが気になる「ぼくは漫画大王」2

今回も「ぼくは漫画大王」のネタバレが含まれるので、これから読もうという人はとばしてください。




前々回の記事で、帯にある内容紹介文の「ミステリーは第十二章から始まる。家出していた妻が自宅に戻ると、夫が殺され息子の健ちゃんは密室に閉じ込められていた……。」は間違いと書いたが、本文を読みなおしたところ、第二章で方志宏の息子が生まれたとき、方志宏が息子の名前を考え、「何があっても、この子の名前には絶対に『健』の字を入れるぞ。だってな……」といっているので、この紹介文も完全な間違いとはいえない。
とはいえ、本文を読んだかぎりでは実際に息子に「健」の付く名をつけたかどうかわからないし、本文中で息子を「健ちゃん」とは読んでいないので、やはりこの内容紹介文は適切ではないと言わざるをえない。

この「健ちゃん」(原文では阿健)が、小説のラストで方志宏と同一人物であることが明らかになるのだが、これが納得いかない。方志宏のあだ名が健ちゃん? 本名に「健」の字が入っていればこう呼ばれるのもわかるが(本文中で許家育が「太っ許」と呼ばれるように)、まったく関係ない。本名からとったあだ名以外に「ちび」みたいに体の特徴をとらえたあだ名や本人の性格や行動からくるあだ名もあるが、「健ちゃん」の場合、それにもあてはまらない。
もしかしたら原書では何かしら方志宏が健ちゃんと呼ばれるようになったわけのヒントでも書いてあるかと思ったのだが、見たかぎりではそれも見当たらない。
叙述トリックを成り立たせるためとはいえ、これは無理がありすぎるのでは。

さてこの作品、本文中で日本のコミックのタイトルが大量に出てくる。1970年代、まだ日本のコミックが台湾で海賊版として出版されていた時代の話で、翻訳時、コミックの元タイトルを突き止めるのも大変な作業だったと思う。「マジンガーZ」や「サイボーグ009」など有名な作品はわかるが、私も全然知らない作品もあり、本文内容とは別に興味を惹かれた。
たとえば、「わが名は101」。「バビル二世」の続編だそうだが、こんな作品が会ったことさえ知らなかった。

あと、第一章で出てくる「飛龍斬」。これはコミックではなくちょっと調べたところ香港映画のようだ。公開が1976年、殺人ブーメランが出てくる映画なので本文の内容と一致する。これもおもしろそう。

■ここが気になる「ぼくは漫画大王」

この「ぼくは漫画大王」を読んでいて、小説の内容とは直接関係はないのだがいくつか気になるところがあったので考えてみたい。

まず、方志宏(ほうしこう)というように、人名に対して漢字の日本語読みでルビが振ってあること。あれ、こういうのって中国語読みのルビを振るのが一番的なのでは? とりあえず手元にあった中国語からの翻訳小説「虚擬街頭漂流記」「錯誤配置」は両方とも中国語読みのルビが振ってあった。なお「ぼくは漫画大王」翻訳者の稲村文吾氏がKindle版で出している「現代華文推理系列 第一集」では人名にルビは振ってなかった。

さらに図書館に行って10冊ほど中国語からの翻訳小説を見てみたところ、10冊中6冊が人名中国語読み、2冊が日本語読み、2冊がルビなしという結果に。けっこうバラバラですね。

あと、「ぼくは漫画大王」は著者名にも胡傑(こけつ)というように日本語読みのルビを振っているが、これも少数派。10冊中著者名に日本語読みのルビを振ってあったのは2冊で、あとは中国語読みのルビなりアルファベットなりが振ってあった。

逆に日本語から中国語への翻訳の場合、人名の発音はどうしているのかとか、他の言語の場合どうなのかとか、いろいろ気になってくるがまたおいおい調べてみよう。

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Author:moeruasia
アジアの萌えとおたく情報を追いかけています。
「全アジア メイド喫茶カタログ」「萌えるタイ読本」などの同人誌をつくっています。

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