■2016年06月

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■ここが気になる「ぼくは漫画大王」2

今回も「ぼくは漫画大王」のネタバレが含まれるので、これから読もうという人はとばしてください。




前々回の記事で、帯にある内容紹介文の「ミステリーは第十二章から始まる。家出していた妻が自宅に戻ると、夫が殺され息子の健ちゃんは密室に閉じ込められていた……。」は間違いと書いたが、本文を読みなおしたところ、第二章で方志宏の息子が生まれたとき、方志宏が息子の名前を考え、「何があっても、この子の名前には絶対に『健』の字を入れるぞ。だってな……」といっているので、この紹介文も完全な間違いとはいえない。
とはいえ、本文を読んだかぎりでは実際に息子に「健」の付く名をつけたかどうかわからないし、本文中で息子を「健ちゃん」とは読んでいないので、やはりこの内容紹介文は適切ではないと言わざるをえない。

この「健ちゃん」(原文では阿健)が、小説のラストで方志宏と同一人物であることが明らかになるのだが、これが納得いかない。方志宏のあだ名が健ちゃん? 本名に「健」の字が入っていればこう呼ばれるのもわかるが(本文中で許家育が「太っ許」と呼ばれるように)、まったく関係ない。本名からとったあだ名以外に「ちび」みたいに体の特徴をとらえたあだ名や本人の性格や行動からくるあだ名もあるが、「健ちゃん」の場合、それにもあてはまらない。
もしかしたら原書では何かしら方志宏が健ちゃんと呼ばれるようになったわけのヒントでも書いてあるかと思ったのだが、見たかぎりではそれも見当たらない。
叙述トリックを成り立たせるためとはいえ、これは無理がありすぎるのでは。

さてこの作品、本文中で日本のコミックのタイトルが大量に出てくる。1970年代、まだ日本のコミックが台湾で海賊版として出版されていた時代の話で、翻訳時、コミックの元タイトルを突き止めるのも大変な作業だったと思う。「マジンガーZ」や「サイボーグ009」など有名な作品はわかるが、私も全然知らない作品もあり、本文内容とは別に興味を惹かれた。
たとえば、「わが名は101」。「バビル二世」の続編だそうだが、こんな作品が会ったことさえ知らなかった。

あと、第一章で出てくる「飛龍斬」。これはコミックではなくちょっと調べたところ香港映画のようだ。公開が1976年、殺人ブーメランが出てくる映画なので本文の内容と一致する。これもおもしろそう。

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アジアの萌えとおたく情報を追いかけています。
「全アジア メイド喫茶カタログ」「萌えるタイ読本」などの同人誌をつくっています。

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