■スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

■陳浩基「世界を売った男」

第2回島田荘司推理賞受賞作 陳浩基「世界を売った男」の日本語版がようやく発売。
当初、2012年春刊行予定だったのに全然アナウンスがないからもう出ないのかと思っていたが、一安心。しかも単行本なのに価格が1260円と激安。本にはさまっている新刊案内を見たところでは他にも1000円とか1200円の本がある。文藝春秋社は本の価格付けは良心的だな。

さて内容だが、原書でも読んではいるのだが、もう1年近く前なので内容をほどよく忘れていて、新鮮に読めた。
2003年に起きた夫婦殺人事件。それを担当していた刑事・許友一はある日突然、自分が2009年の世界に生きていることを知る。6年分の記憶を失っているのか……。
6年間の空白の記憶の謎、そして事件の真相は!? 冒頭の殺人現場のシーン、そして許が車の中で目覚めてから時間が6年分もワープしていることに気づくまで、見事な導入。

読んでいる最中に沸き起こってくる疑問も、実にすっきりと解決される。しかもこの真相が2003年の事件の真相とも鮮やかにリンクする。このプロットの巧みさはただごとではない。第1回島田荘司推理賞受賞作「虚擬街頭漂流記」は傑作と思ったが、この作品もそれに劣らない傑作。

なお、島田荘司推理賞は台湾で開催されているが、著者・陳浩基(サイモン・チェン)は香港在住。ミステリーにおいて島田荘司推理賞を受賞する以前にも台湾推理作家協会賞を受賞するなど実績は十分。さらにSFやホラーなどの作品も数多く執筆している。できることならこれらの作品もぜひ翻訳出版してほしい。

スポンサーサイト

■コメント

■コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

 

検索フォーム

プロフィール

moeruasia

Author:moeruasia
アジアの萌えとおたく情報を追いかけています。
「全アジア メイド喫茶カタログ」「萌えるタイ読本」などの同人誌をつくっています。

QRコード

QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。